就活中の息子があまり相談してくれず、どのようにサポートすればよいか悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。ここでは、そんな息子さんの本音が垣間見えるアンケートや、就活を見守る親の心構えについて解説します。
株式会社ABABAが2024年に実施した調査によると、自分の就職活動を親に把握しサポートしてほしいと考える子どもと、子どもの就職活動に関与したいと考える親の割合が、それぞれ半数以上にのぼることがわかりました。
子世代への「就活について親に関与してほしいですか?」という質問に対し、51.7%が「就活状況について把握しておいてほしいし、サポートしてほしい」と回答。
一方、親世代への「お子さんの就活にどれくらい関与したいと思いますか?」という質問に対しても、51.3%が「関与したい。就職状況を把握したいし、サポートしたい」と答えています。
子どもが親の関与を希望する理由としては、
という声が多く、子どもは就活を一人で進めることに不安を感じている様子がうかがえます。
一方で、親が就活に関与したい理由としては、
といった意見が挙がっており、親世代としても、子どもの考えを尊重しつつ、必要なサポートをしたいという想いがあることがわかります。
同調査で、親世代に「子どもの就職先にどのような条件を求めるか」を尋ねた結果、以下のような回答が得られています。
親世代の本音としては、子どもの意思を尊重しつつも、「安定した企業に就職してほしい」という気持ちが強いことがうかがえます。
最近の就活市場では「親の関与」に関する新しい用語が浸透しています。例えば、「オヤカク」(親確認)は、企業が内定を出した学生の親に対し、就職先として承諾しているかを確認することで、内定辞退を防ぐため、企業側が親の理解を得ることを重視するケースが増えています。
また、「親ブロック」は、親が企業の知名度や業界のイメージを理由に、子どもの内定先を反対し、結果的に内定辞退につながる現象を指します。
企業側もこの影響を考慮し、「オヤオリ」(親向けオリエンテーション)を開催する企業が増えています。これは、親ブロックを防ぐために企業が自社の魅力や業界の情報を親に直接伝える場として活用されています。
先の調査結果でもブラック企業への就職を心配する親は多く、「その業界は大丈夫?」「その会社の将来性は?」と不安に感じるケースが少なくありません。
このような不安の背景には、業界や企業に関する情報が不足していることが大きな要因として挙げられます。十分な情報がないために、漠然とした不安を抱えてしまう親も多いのです。
企業の事業内容や規模、待遇、福利厚生などを知ることで、業界の実態や企業の将来性に対する理解が深まり、不安の解消につながるでしょう。
就職活動をしている子世代の半数が、親からの関与やサポートを求めていることがわかりました。自分のことをよく知る人からのアドバイスや後押を期待しているケースが多いようです。一方で、親は子どもの選択を尊重しつつも、企業の安定性や待遇について特に気にする傾向があります。
子どもが興味を持った業界や企業がある場合、まずは同じ目線に立ち、「どんな点を魅力に感じているのか」を聞いてみることが大切です。先入観を減らし、子どもの考えを理解することで、将来の選択肢を広げるサポートにつながるかもしれません。