就職活動では、企業の実態よりも「言葉のイメージ」で判断してしまいがち。なかでも「転勤」は、聞いただけで身構えてしまう人が多いでしょう。
「知らない土地にいきなり行かされる」「引っ越し代がかかる」「同期と離れてひとりになる」。ですが、その中身を一つずつ調べてみると、思っていたのとはずいぶんちがう姿が見えてきます。

株式会社学情が2026年3月卒業予定の学生に聞いた調査では、転勤のない会社は「志望度が上がる」と答えた学生が51.6%、「どちらかと言えば上がる」が26.5%でした。合わせると8割近くの学生が、転勤の有無を気にしながら会社を選んでいることになります。
マイナビの調査では、転勤のある会社で働きたくない理由の1位が「転居にお金がかかる」で、特に20代に多い回答でした。パーソル総合研究所の調査でも、就活生の約半数が転勤のある会社への応募や入社を避けたいと答えています。転勤が気になるのは、まったく特別なことではありません。
ただ、これだけ多くの学生が気にしているからこそ、中身を知らずに「なんとなく避ける」のはもったいない話でもあります。
「転勤が不安」という気持ちは、ひとまとまりのように見えて、実はいくつかの不安が混ざっています。
ここがポイントなのですが、この4つはどれも調べれば答えが出るものです。逆に、なんとなく不安なままにしておくと、調べれば消えていた部分まで含めて「転勤があるからやめておこう」と決めてしまうことになります。ですが転勤にはマイナスの面ばかり語られますが、実はメリットもたくさんあるんです。
| よく聞く転勤のイメージ | 実際に調べてみると |
|---|---|
| 【場所の不安】 全国どこへ行かされるかわからない |
会社ごと、採用の区分ごとに範囲が決まっている。「全国型」「エリア限定」のように分かれていることも多い |
| 【お金の不安】 引っ越しにお金がかかる |
社宅や引っ越し費用の補助を用意している会社が多い。転勤があるからこそ受けられる待遇でもある |
| 【人の不安】 同期と離れてひとりになる |
研修や社内のイベントで顔を合わせる機会がある。知り合いはむしろ各地に増えていく |
| 【キャリアの不安】 覚えたことが振り出しに戻る |
複数の職場を知っていること自体が強みになる。若いうちに任される範囲が広がりやすい |
転勤という言葉のいちばん怖いところは、行き先がわからないという点かもしれません。ただ、実際の求人情報を見てみると、転勤の範囲はあらかじめ決められていることがほとんどです。パチンコ業界に特化した求人メディアによると、同じ会社の中でも「全国型」「エリア限定」といった勤務地の区分が設けられていることが多いようです。つまり確かめるべきは「転勤があるかないか」ではなく「どこまでの範囲であるのか」。範囲がわかれば、数年後にどのあたりで暮らしているのかも思い描けます。
そして範囲がわかると、転勤は自分では選ばなかった土地で暮らせる機会に見えてきます。学生が自力で別の地域に住もうと思えば、部屋探しからお金の用意まで簡単ではありません。それを会社の制度に乗って経験できるのが転勤です。いくつかの地域を知れば、にぎやかな街が好きなのか、車で通勤できる郊外が心地よいのか、自分に合う暮らし方も見えてきます。「知らない土地でも自分はやっていける」という感覚は、この先どこで働くことになっても支えになるはずです。
マイナビの調査で、転勤のある会社で働きたくない理由の1位は「転居にお金がかかる」でした。学生にとって、敷金・礼金や引っ越し代がいくらになるのか読めないのは、たしかに不安なところです。ただ、この点は会社側もよくわかっています。パーソル総合研究所の調査では、転勤を受け入れられる条件の上位に「金銭的な手当」が挙がっていました。だからこそ、社宅や住宅手当、引っ越し費用の補助を用意している会社が多くなっています。
自分で部屋を借りてひとり暮らしを始めれば、敷金・礼金や仲介手数料で数十万円が必要になることもあります。それが会社の制度でまかなわれるのであれば、転勤は出費ではなく、ひとり暮らしを始めるハードルを下げてくれるものになります。同じ給与でも住まいにかかるお金が少なければ、手元に残るお金は増えます。転勤があるかどうかだけで判断せず、「そのときに何が用意されるのか」までセットで見てみてください。
いっしょに入社した仲間と離れてしまうのはさみしいものです。特に、知っている人がいない土地でいきなり働くと想像すると、心細く感じるのは当然でしょう。ただ実際には、多くの会社が新入社員研修や定期的な集合研修、社内のイベントなどを用意しています。同期と顔を合わせる機会は、配属先が離れていても残るということです。連絡を取り合える相手がいれば、悩んだときに相談できる先も確保できます。
そしてもうひとつ見落とされがちなのが、異動をした人ほど社内に知り合いが多くなるという点です。ひとつの職場にずっといれば、知っている人はその職場のメンバーだけ。いくつかの職場を経験すれば、そのたびに顔を覚えてくれる先輩や仲間が増えていきます。何年か経ったとき、どこの店舗にも知っている人がいる状態は、働くうえでかなり心強いはずです。異動は知り合いを失うことではなく、増やしていくことだと考えられます。
せっかく仕事を覚えたのに、異動でまた一からやり直しになるのでは、と感じる人もいるかもしれません。ただ、店舗を運営する仕事の場合、覚えたことが消えるわけではありません。パチンコ業界ではスタッフから主任、副店長、店長、エリアマネージャー、そして本社の企画や人事への道すじが用意されていることが多く、どの店舗で働くかがそのまま経験の中身につながっていきます。
駅前の大きな店で忙しさを経験するのか、地域に根づいた店でチームのまとめ方を学ぶのかで、身につくことは変わってきます。ひとつの店舗にずっといると、そこでのやり方しか知らないまま時間が過ぎていきます。いっぽう、いくつかの店舗を経験した人は、お客さまの層のちがいや、うまくいったやり方をいくつも持って次の職場へ行けます。20代のうちにいろいろな現場を任せてもらえることは、転勤のある働き方の大きな取り分だといえます。

マルハン 北日本カンパニーの採用担当者によると、最初の勤務地は1道13県の中から選べるそうです。対象は、北海道、青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島、愛知、岐阜、三重、富山、福井、石川、新潟。北日本カンパニーは北海道・東北・中部・北陸で110店舗を運営していて、この範囲が働く場所になります。
つまりスタートは、地元やその近くを自分で選べるということです。当メディアが北日本カンパニーの新卒社員に行ったアンケートでも、入社を決めた理由として「地元で働ける配属制度が魅力的だった」という声が挙がっていました。「転勤がある会社」と聞いて身構えていた人にとっては、うれしい誤算かもしれません。
マルハンは2021年4月から、北日本・東日本・西日本・海外の金融という4つのカンパニーに分かれた「社内カンパニー制」をとっています。そして新卒採用の求人情報では、転勤の範囲は「北日本カンパニー内」のみと書かれています。北日本カンパニーで入社した場合、いきなり関西や九州の店舗に移るということにはならない、ということです。
この「エリアが決まっている」という点について、実際に働く社員はこんなふうに話しています。
D.Mさん:私が志望していた愛知県もマルハン 北日本カンパニーの管轄で、勤務地の希望がマッチしていたこともエントリーの決め手の一つでした
D.Mさん:実際に働いてみると地域ごとに地元に根差した運営体制があり、エリア貢献につながる働き方ができるのは魅力的だと感じています
「全国どこへでも」ではなく範囲がはじめから決まっているぶん、社会人になってからの生活も思い描きやすくなります。北日本カンパニーの平均勤続年数が13.5年と公表されているのも、この働き方が続けやすいことのあらわれかもしれません。
マルハン 北日本カンパニーの借り上げ社宅制度では、引っ越し代や敷金・礼金、仲介手数料、前家賃、家賃の更新料まで、全額を会社が負担、毎月の家賃も、ひとり暮らしなら月額18,000円で住めます。
| 引っ越し費用 | 全額会社負担 |
|---|---|
| 敷金・礼金 | 全額会社負担 |
| 仲介手数料 | 全額会社負担 |
| 前家賃 | 全額会社負担 |
| 家賃の更新料 | 全額会社負担 |
| 毎月の家賃 | 独身者は月額18,000円/家族と住む場合は月額25,000円で基本入居 |
実際に住んでいる新卒社員からは、次のような声が挙がっていました。
社宅の家賃が月18,000円
社宅補助があって生活費が浮く
寒冷地手当や住宅手当など、地域性に配慮した制度がある
「ごはんどき」のまかないが出るのが地味に嬉しい
先ほど見たように、自分で部屋を借りれば初期費用で数十万円かかることもあります。それが自己負担なしで用意されるのは、転勤があるからこそ受けられる待遇です。社員が推す福利厚生のランキングでも1位は社宅制度でした。住むところと食べるものにかかるお金が少ないぶん、自由に使えるお金は多くなります。新しい土地での暮らしは、思っているよりも身軽に始められるはずです。
制度の一覧だけでは埋まりにくいのが「人の不安」です。新卒入社から2年半でマネージャーになったA.Hさんは、北日本カンパニーの強みを聞かれて「チーム力」と答えていました。
A.Hさん:マルハンはチーム力がすごいと言われているのですが、本当にその通りだなって私自身が働いていてすごく感じます
A.Hさん:エリア長や営業部長、マネージャーの皆さんがそれぞれに「チームで頑張ろう」「一人じゃないよ」ってパワーをくれて、本当に心強いです
ここで注目したいのは、支えてくれる人として挙がっているのが、同じ店舗のメンバーだけではないという点です。エリア長や営業部長といった、店舗の外にいる人たちの名前が出てくるのは、店舗の中だけで完結せず、エリア全体で人が関わり合っているからでしょう。異動で職場が変わっても、知っている人がゼロになるわけではなさそうです。
つながりが切れにくい理由は、社員の感覚だけでなく仕組みからも説明できます。マルハン 北日本カンパニーでは、1年目に全員が集まる研修があり、配属先ではメンターと呼ばれる先輩社員が仕事を教えてくれるとされています。新卒社員へのアンケートでも、安心して働き始められた理由として、メンター制度や新入社員導入研修、内定者研修、振り返り面談などが挙がっていました。
店舗をまたいだつながりは、入社前から生まれることもあります。実際にインタビューを受けた先輩たちの言葉を見てみましょう。
M.Sさん:インターンシップには何度も参加して、北海道から愛知まで、各地の店舗で社員の皆さんにお世話になりました
M.Sさん:一般職からマネージャー、ときには店長が自ら教えてくれることもあって、入社前から本当にいろんな先輩社員と接する機会がありました
D.Mさん:手伝いが必要なときは、素直に、そして積極的に周囲の仲間に頼ることを意識してほしいですね
D.Mさん:「困ったらこの人に聞けば安心」と思える先輩社員がいます
入社前のインターンシップから各地の社員と顔見知りになっていたM.Sさん、頼ることの大切さを後輩に伝えているD.Mさん。二人の言葉から見えてくるのは、店舗の枠を越えて人に頼っていい空気がある職場だということです。こうして見ると、異動は知り合いを失うことではなく、関わる人が少しずつ増えていくことだと考えられます。環境が変わるときこそ、この空気は心強く働くはずです。
異動の回数やタイミング、希望の出し方といった細かいところは、公開されている情報からはわかりません。ここは自分で決めつけず、説明会や面接、インターンシップの場で聞いてしまうのがいちばん確実です。聞いておきたいのは、次の3つです。
あわせて、インターンシップでいくつかの店舗を見ておくのもおすすめです。マルハン 北日本カンパニーには給与が出る就業体験型のインターンシップがあり、店舗の雰囲気や社員同士の関わり方を自分の目で確かめられます。それからもう一つ大切なのが、調べたことを親御さんにも見せておくことです。
当メディアの調査では、入社前に親や家族に相談したと答えた新卒社員が約70%いました。転勤の不安は、本人より保護者のほうが大きく感じることもあります。引っ越し代の負担や社宅の家賃といった具体的な情報を一緒に見ておくと、話がスムーズに進むはずです。
「転勤」と聞いて身構えてしまう気持ちは、8割近くの学生が持っているごく自然なものです。ですが、その中身を分けて調べてみると、イメージだけで避けてしまうのは少しもったいないことがわかります。
マルハン 北日本カンパニーの場合、働く場所は1道13県から選べて、異動の範囲もカンパニーの中だけ。引っ越し代は会社が負担し、家賃は月18,000円。エリア全体で人が関わり合う職場で、いろいろな店舗を経験したことがそのまま強みになっていきます。20代のうちに経験とお金の両方を得られる仕組みだと考えることもできます。
残っているのは、異動の回数や希望の出し方など、聞かないとわからないことだけです。まずは一歩踏み出して、説明会やインターンシップで確かめてみませんか?
株式会社マルハンは、1957年に創業した売上高1兆4,808億円超のパチンコ業界最大手です。
グループ従業員数は約23,800名、年間来場者数は約1億6,900万人という大規模エンターテインメントを展開し、多くのファンを魅了しています。
2021年4月より、北日本、東日本、西日本、海外の金融の4つのカンパニーからなる「社内カンパニー制」がスタート。北日本カンパニーは、北海道、東北、中部、北陸地方を管轄し、110店舗を展開しています(2026年4月調査時点)。